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D ξ I ξ J    第二章    【志錬館】編

◇Sydney【志錬館】創立◇ たった一つの小さな夢に向かって その命を燃やし続ける若者がいる。。。 '07/8月 夢の舞台《Sydney》から"絶望の風"に吹かれ帰国。。。。怪我、手術、リハビリを乗り越え波乱の物語は続いて行く!
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  • 03/29/22:50

南半球の青年の詩

sadfsdadfasdfas

Sydneyから電車で30分

Canturberyっていう廃れた街





不器用に「Imagine」を歌い

無様に5セントを投げつけられて

剥き出しのギター抱え  一人の帰り道

“絶望”って風が  彼を冷たく吹き付けていた





「ところで、俺、何で武道やってんだっけ?」

職も家もない、

金髪で、ピアスが体に9個、右肩TATOOの青年

ふと考えた




その青年はTAIDOっていう

この街じゃ誰も知らない日本の武道をしてた




だけど

今、彼の唯一の能力が、

足の痺れとともに消えようとしている

その風に吹かれてたから




「強くなりたい?」「人格形成?」「社会貢献?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・????????



まず、「嘘」と「憎む」ことを止めようと思った

それが最初に出た




歩みを進めた   煙を吐き出しながら




(この国ではTAIDOで一番なんて

 何の意味もなかったなぁ・・・・)



もう一度、薄暗い街のやたら綺麗な月へ

煙を吐き出した





その青年が、数年間焦がれて

すがって鼓舞してた

ダサい金メッキ


ここでその風とともに、錆びて剥がれ落ちたから






歩を進めた   汚いドブ川が海へ流れてる





次に、「与える」人間になりたいと思った

奪って熨し上がるのではなく

「与えて」上げられようと





金メッキとその風が

そのことを彼に叩きつけるように教えた











次に

「何で躰道ってできたんだろ?」 いつも出るこの問い

殺すなら殺人術、打撃ならキック・ムエタイに遠く及ばない

一番の能力は精神力だと思った





ドブ川で、歩を止めた





創始者は戦争の痛みを知っている場所で創ってる

その痛みを最も知る国のひとつ、

日本人として

世界に訴えるべき精神が

この武道にあると思った




誰の声より、真似より、

「精神力」を誇るべきものにしたい






その日本人として、人間として、美しい「精神力」を宿して

金メッキの  {TAIDOで一番}  より

 願わくば  {TAIDOが一番}  でありたいと



それを二つ目に思った







歴史にツバを吐いてきた青年は

それを呑み込もうとした


















少し前、歌ってるときに5セントを投げつけれらた

何より下手糞だったから

当然殺気も沸く、殴り倒そうと




でも、よく知れば、投げた奴はハッピーで

友達になれた




「相手をよく知ろう」

「その人(国)の言葉(言語)も知ろう」

自然に思いついた





タバコに火をつけて

また、歩を進めた 

右目が痛かった








「しっかし、今俺何にもねぇなぁ・・・・」

ちなみにその青年はもう恋愛をする権利も失くしてる





深く煙を吸って

ドブ川にタバコを捨てた








武道は形を変え、意味を変え、

存在意義を現在に示すなら

「世界平和」だと思った

突然に





ただ、その風貌とは逆に

青年は「純粋」になろうと思った





「嘘と憎悪」がなく

「与える」ことが出来て

「精神力」に秀でた

「見聞の広い」視野を持ち

「世界平和」を意識してる

「純粋」な人間に変わろうと願った





(媒体は何でもいいんじゃねぇか・・・・

 競うのも争うのも負もなくしてみたい)






なぜかその日は

足が痺れてなかった

(不思議なこともあるもんだなぁ・・・)






青年は自分の足元と

立ち居地を確かめる







タバコで腐った脳を焼きながら







舞台から落ちてしまったと勘違いしていた

大きな視点で見れば、

ただ道の途中の階段を踏み外しただけだった





その舞台に上がる階段も1つじゃない

もちろん、舞台に上がらないと

次は見えないけど







今までTAIDOという小さな小さな部屋で

実戦競技というこれまた小さな枠で

相手より、“いかに速く”“高く”しか考えない頭が

切り替わろうとしているから













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。。。。












南半球の青年が散る

たった3ヶ月で

その“絶望”の風に吹かれて




ただ、激動の日々の中で

一瞬垣間見たモノは

一生彼が謳う詩になるかもしれない


seinen.JPG















いつの日か

きっといつの日か

その青年は   また国境を超えるだろう






その階段を上るため

時間はかかるけど







この詩を書いているときも

世界では何人が悲鳴を上げて死んでいくのだろう










もう夜が明けそうだぜ

じきに日が昇るんだ


月はまだまだ明るかった













歩を進めた

タバコもなくなった

両足の痺れも

右目の傷も

じきに癒えるさ








改めて青年は「Imagine」を口ずさみながら

歩き出した


「You may say 

      Im a dreamer・・・・・・・・・・・・・・・

But・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・And

 The world  will be  as  one・・・・・・・・・」


dougi.JPG























青年は謳い続けるだろう

いつの日か

また

国境を越えて・・・・。。。。

2007/08/05  
 D ξ I ξ J  第二章  一部終了
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